- 2011-11-10 (木) 22:43
- 公演のこと
土曜日は、朝8時から2年生のプレオーディションが行われました!
入所の第1段階のオーディションです。
入学してから1年半経った今の実力を査定し、今後の審査の参考にします。
今後の審査は、卒業公演の本番と4月末に行われる本オーディションです。
うちでは、本オーディションの1回のみで審査をするのではなく、
より正確に結果を出すために、何段階にも分けて審査しています。
その他に、毎週行っているナレーションのテストや卒業公演の取り組み方なども、
参考点と言うことで点数がつきます。
合宿でオーディションを行うことの利点は、
一堂に会して行われるので、より公平に実力を審査することができることです。
今年の課題は、前もって日本を代表する詩人の作品を5~6作品ほど出題し、
その中から好きな詩を選び、当日に発表してもらいました。
高村光太郎・与謝野晶子・中原中也の3人の作品です。
どの作品もとても難しく、しっかりと深めてこなくては読めないような作品です。
今回、詩を出題して、本当に良かったと思いました。
なぜかと言うと、表現の仕方をどこまで理解しているかや、表現力など、
各々のレベルがはっきりと分かったからです。
それとともに、未だに良い表現をするための作業や、
それを具体的にどう表現するのかが、
分かっていない人がとても多いことにがっかりしました。
いつも授業で言っているように、テーマや作者の心を理解しなければ表現はできません。
理解しても、ただ読むだけではなく、作者の心になって読まなければ、表現には出てきません。
優れた表現をした人は数えるほどでしたが、その人たちの読みを聞いていると涙が出てきます。
優れた詩だからです。
よく「詩は人によって受け取り方が違うから表現も人それぞれ違っていい」などと言われていますが、
それは間違いです。
作者が伝えたい世界や思いは一つです。
それを正確に把握して、それが伝わるように読まなければいけません。
聞き手は、人生経験や性格などの違いで色々な受け取り方をするでしょうが、
発信する方は、作者の心で読まなければいけないのです。
それは簡単なことではありません。
だから、深めなくては読めないのです。
深めた人だけが優れた表現ができるのです。
それを決して忘れないでね☆彡
合宿の続きはまた次回!
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コメント:2
- Y谷N章 11-11-10 (木) 23:38
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毎回楽しくブログ拝見させていただいております。
先生のブログは勉強になることもあり考えさせられます。
かくいう私も合宿に参加した1人です(笑)
自分なりに作品を深め発表したと思ってはいます。
でもやっぱり不安ですね(笑)評価されるというのはやはりドキドキします。
これからは卒業公演。あまり先生と会う事はないと思いますが、残された時間を有効に使って自分の役を深め、いい作品になるよう協力していきます。
一方的なコメントですいません(笑)
今後もブログを楽しく拝見させていただきます!! - よこざわ けい子 11-11-11 (金) 12:17
-
コメント、ありがとう!
あなたの表現はとても良かったです!
安心してください☆
初めから上手いあなたでしたが、この一年半の間で、あなたは楽な良い発声になり、内容を表現するときの距離感も、表現の中身もとても良くなったと思います。
この調子で是非卒業公演も頑張ってください☆彡
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